人の痛みが分かる国

2005年11月1日
緑の海の中に茶色い線が伸びていた。
それは土を簡単に固めただけの道で、西に向かってまっすぐ走っていた。あたり一面には膝ほどの高さの草が、風の通り抜けるさまを表すように、穏やかに波打っていた。近くにも遠くにも、木は一本も見えない。

道の真ん中を、一台のモトラドが走っていた。
後部にあるキャリアがには、薄汚れた鞄がくくりつけてある。
モトラドはエンジン音を響かせながら、かなりのスピードではしっているが、たまに左右ぐらつく。そのたびに運転手はあわててハンドルを切り、体を傾け、進路の修正をした。運転手の体躯は細い。
黒いジャケットを着て、腰を太いベルトで締めていた。
ベルトにはポーチがいくつかついて、後にはハンドパースエイダー
のホルスターがついている。その中には自動式パースエイダーが一丁
グリップを上にして入っていた。

右腿にはもう一丁、リボルバータイプのパースエイダーがホルスターに
収まっている。抜け落ちないように、ハンマーがホルスターから短く伸びた紐をかんでいた。

帽子は飛行帽のような、前だけでつばがついたので、防寒用に耳を覆うたれがついていた。

今回はここまで、
だいたい500文字程度でくぎっていきます

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